急性腰痛
2024年01月16日 18:42
ギックリ腰の種類、原因、予防法
ギックリ腰って経験した方は分かると思いますが、すごく痛くてその場、その体勢から動けなくなって恐怖ですよね。ヨーロッパ地方では魔女の一撃なんていわれているみたいです。
正式名称は「急性腰痛」と言います。
急性腰痛の主な原因の腰痛は2種類あって
①筋肉が原因の腰痛
筋筋膜性腰痛(きんきんまくせいようつう)といい、筋肉とそれを覆っている筋膜という膜があって、そこが何かしらの負荷で負担が掛かり、筋肉の過緊張が原因で引き起こります。
②関節が原因の腰痛
椎間関節腰痛(ついかんかんせつようつう)といい、関節に何かしらの負荷で負担が掛かり、腰椎の骨と骨との間の炎症が原因で引き起ります。
二つ同時に発生する可能性もあります。どちらも重症なのですが関節が原因で起こる急性腰痛の方が予後が悪く長引く可能性が高いです。
ギックリ腰の原因ははっきりと分かっていません。急激な動作によって引き起こされることもあれば、日常の何でもない動作でも起こります。
例えば
・立ち上がった時
・寝起きで起き上がろうとした時
・誰かに呼ばれて、後ろを振り向いた時
・コンビニでおにぎりを取ろうとした時
・くしゃみをした時
・靴を履いた時
日常の何気ないシーンでギックリ腰は発症します。
発生リスク
●筋肉疲労
日常生活において様々な動きで腰に負荷をかけており、知らない間に筋肉疲労を蓄積させています。
重い荷物を持つだけではなく、長時間同じ姿勢によるデスクワークや、中腰での作業などさまざまな動作で腰には負担がかかっています。そして身体の疲労が許容範囲を超えると筋肉が過緊張を起こしてしまいギックリ腰になります。
●身体の歪み
足を組む動作や、立った時に重心を片側にかける、鞄を同じ肩や腕で持つなど日常的に習慣付いている動作が身体のゆがみが蓄積します。
身体が歪むことで、血行が悪くなって筋肉も硬くなります。そうすると、筋肉や関節の柔軟性が弱くなってギックリ腰を起こしやすい体質になります。
●ストレスや生活習慣
精神的なストレスは筋肉を緊張させ、血行を悪くし、筋肉の柔軟性を低下させる原因になります。また不規則な食生活や睡眠は、筋肉の疲労回復を妨げます。この蓄積がギックリ腰になりやすい体質になります。
予防法
ギックリ腰は時間の経過と共に痛みが緩和されていきますが、完治しているわけではありません。そのため、何度もぎっくり腰を繰り返す患者さんが多いです。
ギックリ腰にならないように普段からできる予防策を生活に取り入れましょう。
●腰に負担を掛け過ぎない
普段、自分が行う動作を意識せずに行っていますが、ギックリ腰を予防するためには腰に負担を掛け過ぎない様に日常の動作に注意をする必要があります。
例えば、下に落ちた物を拾う時には、腰を曲げるのではなく膝をついて屈む。長時間同じ姿勢の動作が続く時には1,2時間毎にストレッチをする。
●正しい姿勢を心掛ける
正しい姿勢を普段から心掛ければ、身体のゆがみや部分的な筋肉への負荷は改善されます。
立っている時や座っている時など、普段の姿勢を見直してみてください。
●運動や筋肉トレーニングをする
ストレッチを毎日少しずつでも行えば、関節や筋肉は柔軟性が高まります。ウォーキングなどの全身運動を取り入れれば、血行も良くなるので筋肉疲労を予防することが期待されます。
体幹トレーニング(プランクがおすすめ)では腹筋を鍛えることで、ギックリ腰予防にもつながります。
●まとめ
筋肉疲労がその日の内に改善されるように、生活習慣を見直すことも大切です。
バランスの良い食事や規則正しい睡眠、ストレスを溜め込まず健康的な身体を作りましょう。